ビッグデータとIoTを考えてみた

ちまたではビッグデータやIoT(モノのインターネット)などでITベンダーが『ビッグデータが流行っていますよ。』とか『このビックデータのビッグウェーブに乗り遅れないようにしないとダメですよ。』とか煽ってきていますが、実際どうなのでしょうか。
少し穿った形で考えてみました。


ビッグデータを考えてみた

まず、そもそもビッグデータをそこまで取り扱う必要があるのでしょうか。
今までも顧客などのデータ分析は行われていましたし、実際それによって営業戦略なども行われてきました。
それが、多種多様な分析できるデータ量が増えたことで、他社との差別化を図るためにも多角化分析ができるようになったに過ぎないと思います。
これは結局のところ、単に扱えるデータが増えただけのデータ分析の定向進化ということになります。
さまざまなデータを取り扱うことで、『風が吹けば桶屋が儲かる』という論理をやっとデータ分析でできるようになっただけなのです。

もしビッグデータを活用するにしても大きすぎるデータはターゲッティング出来ないとデータの波に溺れる危険があります。
お金をかけてビッグデータを分析出来る環境を構築したところで、関係のないデータを時間をかけて抽出しても意味がありません。
何のために使うつもりなのか考えて意図をもって進めないと、整理できない・捨てられない人の部屋みたいにデータだけが膨大に残っていってしまいます。

普通に目的を持ってターゲティングやサンプリング抽出できればデータも適正量となり、表計算ソフトでもまとめられる程のデータや作業量だったということもあるでしょう。
やはり多すぎても情報過多で、少なすぎても情報不足となります。何事にも適正量があるという意味では自分はこのような方法は使わないでしょう。
ビッグデータという方法があるのは手段としての選択肢が増えてもいいのですが、一度もアクセスしないようなデータに対し、お金をかけてまで蓄積するのは甚だ疑問です。

ともあれどんなにデータ量が大きくても小さくても、うまく分析できれば大きな利益を上げられますし、読み違えれば大きな損失を負う羽目になるということだけは確かです。


IoTを考えてみた

IoT(モノのインターネット)についても、そのままモノがインターネットにつながるということですが、Wikipediaなど読んでも、範囲が広範囲過ぎてやはり違和感を感じています。

そもそも厳密な定義が出来ていないのに、これはIoTだと主張しているの状態がひと昔前の『クラウド』と重なります。(本当に説明に困ります。。。)

自分のIoTの概念としては、どちらかというとせいぜい『SoT(Senser of Things)』程度が現実的だと考えています。

今の現状としては、安価に高性能なセンサーをあらゆるモノに搭載できるようになったので、便利なものにセンサーを取り付けていった結果でしょう。
もし安易に作ったとしても確実に淘汰されますので、本当に必要のないものにはセンサーなどまったくもって必要ないのです。

こちらも実際はデバイスの進化(省電力化や小型化など)による定向進化が行われた単純な『センサー革命』程度だと思います。

インターネットへの接続するにせよ、結局のところ単体ではWifiやSIM経由などでも通信による電力消費が激しいため、スマホなどを中継してインターネットに発信しています。必要があるからインターネット接続が必要という程度で、その蓄積データをリアルタイムに利用するという必然性は一部のケースしかないでしょう。
この電力の消費問題に関しては、はっきり言って情報にアクセスするタイミングや、一定の動作が起きたタイミングで送信すればいいので、常時無駄な電力やリソースを使う必要はないと思っています。

某社の時計なども1日しか電力が持たないようで、使えば便利なのでしょうが充電する手間を考えると少しうんざりします。
つい忘れて充電が切れた途端、ただの重いアクセサリーにしかなりませんし、スマホですらバッテリーを気にするのが手間なのに、もう一台増えるのですから。。。

これにセンサーを取り付けたら面白い!というのもわかりますが、やはりなんでもかんでもインターネットにつながればいいというものではなく、これも適材適所に試行錯誤しながら進んでいく事案なのだと思います。

この記事をシェアする
Tweet about this on Twitter
Twitter
Share on Facebook
Facebook
0

Comments

Comments