FileMaker 15の互換性まとめ

2016年5月11日にFileMaker 15が発表されました。
以前から使っていたFileMakerユーザーにはMac OSのバージョンアップ並みの気になる事案だと思います。
早速、機能や相互接続性などの各バージョンとの互換性を確認しました。
(※MacOS Xの場合に気になるJavaのバージョンはJava8 Update 73になっていました。)

FileMaker Serverとの接続性

  • FileMaker Pro 15FileMaker Server 15

OK

  • FileMaker Pro 15 → FileMaker Server 14

OK

  • FileMaker Pro 15 → FileMaker Server 13

OK

  • FileMaker Pro 15 → FileMaker Server 12

NG「ホストでこのバージョンのFileMakerがサポートされていません。」
fm15err

  • FileMaker Pro 14 → FileMaker Server 15

OK

  • FileMaker Pro 13 → FileMaker Server 15

OK

  • FileMaker Pro 12 → FileMaker Server 15

NG「ホストが利用できないか、またはそのホスト上でファイルが利用できません。」
fm15err2

結果:FileMaker 12では、FileMaker 15とサーバー、クライアント相互に接続できなくなっていました。

FileMaker 15 で削除された機能

製品 削除されたオペレーティングシステム/技術/機能
FileMaker Pro
  • Acrobat 5 および Acrobat 6 を使っての PDF としてのレコードの保存
  • 32 ビット – アーキテクチャ(OS X)
  • OS X 10.9 Mavericks のサポート
FileMaker Server
  • Windows Server 2012 Standard Edition のサポート(Windows Server 2012 R2 はサポートされます)
  • Internet Explorer 10
FileMaker Go
  • iOS 8

引用:FileMaker 15 – 廃止される機能およびオペレーティングシステム
http://filemaker-jp.custhelp.com/app/answers/detail/a_id/15995/related/1

機能の互換性はほぼ古い機能が取り除かれただけのようです。
そのため、「.fmp12」ファイル形式であれば、プラグインやIE10特有の機能を利用していない限り、そこまで問題にならないと思います。
(※Windows版でのプラグイン利用は32bitと64bitで対応状況が異なります。昔からの32bitプラグインを利用している方は32bit版のFileMaker 15を利用してください。)

まとめ

互換性はFileMaker 14初期のころよりは安定しているようで、不具合が少ないような感じでした。
残念なのがFileMaker 12との接続状況なのですが、単純にOS(WindowsXP・2003やOSX Marverics)がサポート外になったため、切り捨てられたと考えてよさそうです。

もし、まだ古い環境でも使い続けたいという方はFileMaker 15への更新は控えたほうがいいでしょう。(※セキュリティ的にはおススメはしません。自己責任でお願いします。)

Windows版では複数バージョンの共存も可能なようですので、安定するまで古いバージョンと使い分けるのも手かもしれません。
(※現在FileMaker Pro 13(x86)/15(x64)の共存中です。)

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