OS X 「El Capitan」でのベータ版を使っていますが、「Mavericks」→「Yosemite」の移行時にネットワークで不具合となっていた部分が改善されていました。
主に会社へのリモート接続でVPN(バーチャルプライベートネットワーク)を使うケースがあるのですが、この時にネットワークセグメントが異なると通信できない問題がありました。
※「Yosemite」ではIPアドレスの3番目の部分まで(例:「192.168.▲.200」で前から▲まで)が同一でないと、うまく通信できません。
例としては、以下の構成で「Yosemite」の場合です。
※ルーター側でルーティング情報は設定されています。
本来は自動的に経路が判別されて、通信できるはずです。(「Mavericks」ではできてた!)
常時使用するネットワーク経路であれば、ターミナルにて『route add -net [IPアドレス] [ゲートウェイ]』で経路の追加を行えばいいのですが、複数ある場合は重複する可能性もあり、難しい場合があります。
「Yosemite」のアップデートで直ることを期待していたのですが、結局最後まで直りませんでした。
さすがにオンラインアップデートで、ネットワークを修正するのは躊躇したのかもしれません。
とにかく不便だったので、これはありがたい改善です。
※内実はこちらの記事のように内部の機能を切り替えていたのが原因でした。
http://news.mynavi.jp/news/2015/07/01/076/
それが「OS X Yosemite 10.10.4」アップデートで元の機能に戻ったためこちらも改善がされています。
まだまだソフト連携などでも「El Capitan」には不具合があると思いますが、個人的にはこれだけでも更新する価値があると思いました。
補足
ちなみにネットワークセグメント越えをするには以下の設定も必要になります。
まだ行ったことがない方は参考にしてください。
ネットワークの「詳細...」ボタンから
「すべてのトラフィックをVPN接続経由で送信」にチェックを入れる必要があります。
※ちゃんと「適用」ボタンを押しましょう。現時点では適用の警告してくれるポップアップが出なくなっています。